コロナの中でのタイの子どもたち マリクリスティーヌ
コロナウィルスの蔓延がなかなか収まりません。アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の調査によると12月中旬で世界の感染者数は21意7千万人を超え、500万人以上の方が亡くなられ、100年前に世界で大流行したスペイン風邪を感染者数、死者数とも上回っだそうです。日本でも入国制限に加えて、マスク、手洗い、三密回避などが欠かせない日々が続いています。 タイ語の勉強
私たちが協力事業を行っているタイでは、国立公園なども閉鎖されて立ち入り禁止 の状況が続いており、食料と生活必需品以外の店は閉店命令が出されている地域も あります。
子どもたちの学校もチェンマイ市内では今年は数巳のみ登校できただけでその後は登校禁止が続いており、子どもたちはオンラインでの家庭学習が義務付けられているそうです。AIDS孤児の施設等では、この遠隔授業に向けてパソコンが準備できるかと危惧されていましだが、中古パソコンの寄付を受けることができ、かろうじて各学年1台すつのパソコンが揃ったようです。しかし、低学年の子どもは飽きてしまい集中させることが難しいようです。市内の各家庭でも、子どもたちがオンラインの授業では気が散ってしまうことが多く、学力低下と運動不足での体力低下が心配だと聞きました。
週に1 度の宿題の提出山の村は自主的に閉鎖しているところが多く、コロナウィルスの侵入はおさえられているようです。子どもたちの様子をバンメーランカムスクールに問い合わせました。電力すら不安定な上に各家庭にパソコンやWi-Fiなどはないため、一週間に一度登校してプリントをもらい、家でその宿題をこなして提出し、更に新しいプリントを受け取るという方法で勉強を続けているようです。低学年の子とものタイ語や、中学生の英語の発音などは、電池式のカセットレコー ー 一緒に貸し出して先生が入れた音声を聞きながら勉強しているとのこと。子どもたちの学力を伸ばすために先生方が色閃と工夫していることが良くわかります。幸いにも23年前に私たちが学校建設をした頃の生徒が親になっているので、家庭で宿題などを見てやることができるとのことでした。学校で飼育している豚や鶏、アヒルなどの世話は近所に住む先生や子どもが毎日行っています。
カセットレコーダーを使って
鶏の世話をする子どもたち山の村の様子は不便ではありますが、町の子どもたちが学校閉鎖とオンライン授業で体を動かすことが少なくなり、些縛なことで兄弟げんかなどが絶えす、親子共閃ストレスが増しているという状況に比べると、家や畑の手伝いをしながらテープレコーダーで宿題をしている山の子どもたちの方が健康的に感じます。 改めて思うことは、人々が当然のように世界中を移動し、便利さや効率性を求め続ける近代的な暮らしの中で、コロナウィルスが私たちの日常を困難にしてしまったということです。昨年のこの通信にも書きましだが、今回のコロナの脅威を教訓として、お互いに助け合いながら自然と共存する、メーランカム村のような人間らしい山の暮らしを見習わなければならないのではないでしょうか。そしてそれこそがSDGsの実現に向けての大きな一歩なのではないかと思います。
ミャンマーヘの緊急支援(おなかいつばいプロジェクト)
2月1日にミャンマーで起きたクーデターでは、全権を掌握した国軍が住民への弾圧を続けています。タイ北部のメーサイとの国境の町タチレクでも、銃を構えた軍人が見張っているため日中でも危険で外出が難しく、仕事にも行かれない状況が続いています。4月末に、日用品の価格高騰で普段から蓄えのな貧困層が ァカ族の村の女性日々の暮らしにも事欠く状態となっているとの報告を受け、タイの国境地帯やミャンマーのタチレクでの支援事業を実施しているバーンクルーナム財団を通して支援品を届けました。タチレクには、非公式ですが物資を運搬する業者がメーサイの川をボートで渡っており、タイ側の国境警備隊はミャンマーの情勢に同情的で物資運搬は見て見ぬふりをしているので、そのルート乗せての支援となりました。
ワー族の孤児院の子どもたち
野菜などは自給自足できるとのことで、タイで米、乾物、調味料を中心とした食料品と家庭医薬品ァカ族の村の女性などの支援昂を購入してピンクアップトラックに載せ、正規ルートではないルートで国境を越えてミャンマー側のアカ族の3村の人々と、ワー族の孤児院の子ともたちに手渡ししました。報道によると少数民族の支配地域では、12月以降、戦闘に巻き込まれだ住民数千人が国境を越えてタイ側に逃れるなど、緊張が高まっているとのことです。このような状況が続くと私たちの支援地域でも国籍のない人々が増加する可能性があり心配が募ります。
児童買春・児童ポルノ禁止法の抜本的改正を求めて
「子ども買春・子どもポルノ禁止法」は1999年5月に成立し、11月から施行されました。今年でこの法律ができて22年が経ちます。これまでに、二度の法改正が行われてきましたが、被害の悪化はいまだに止めることができません。女子高校生を売り物にしたJKビジネスは、中学生や小学生にまで低年齢化している状況も見られています。 2021年7月米国国務省人身取引監視対策本部が発行した「人身売買報告書」では、「3年連続で日本政府は、未成年の女子高校生と成人との出会いをあっせんする「JK」ビジネスや、ポルノ出演強要における性的搾取目的の児童の人身取引に対する法執行措置を報告しなかった。COVI0-19 の感染拡大により、失業および家庭内暴力は急増し、それにより、特に家出した児童など、一部の日本人女性や少女が「援助交際」に従事する危険性が高まった。」と報告しています。このような子どもの性の商品化を放置せす、性搾取、性虐待などの子ともの被害をなくしていくために私たちは4月7日、ECPAT/ストップ子ども買春の会を中心とした11団体と合同で「児童買春・児童ポルノ禁止法の抜本的改正を求める要望書」を、内閣総理大臣、法務大臣、厚生労働大臣、文部科学大臣、国家公安委晨長あてに提出しました。 しかし要望書の提出だけでは大きな声にならないため、4月22日から署名活動も実施しました。AWCにお寄せいただいた署名は9月末には859通となりました。署名にこ協力いただきました方々に心から御礼申し上げます。
署名を提出する準備中に総選挙があり、署名の提出は22年の通常国会になる予定です。子どもをめぐる状況が良くなっていくように、私たちはこの活動にこれからも力を注いでいきたいと思います
若者たちの環境美化活動(お互いさまプロジェクト)
タイでもコロナの問題は深刻化しています。国籍のない子どももおり、安い賃金で慟く彼らの生活は非常に不安定です。そんな中、お互いさまプロジェクトで支援を続けているチェンライの若者たちが、1月にチェンライ県フエイチョンプー郡のノンフォーマルエデュケージョンの校舎周辺の環境美化活動を行いました。校舎の周りをきれいにするという目的に加え、同じ境遇の仲間たちと体を動かし、日頃彼らが抱えている不安や鬱々とした気持ちを発散するという効果も期待しての活動です。
加えて、郡内の小さなパーラン小学校(全校生徒28名、ミェン族)で毛布の配布も行いました。この地方は漂高が高く冬の夜間は気温が2度位まで下がります。寒波が到来すると凍死することもあり、電気やガスなと同も来ていない村では、家族全員が囲炉裏のまわりに雙まって寝ているそうです。毛布は、この冬の異常な冷え込み中で村の人々に大変喜ばれています。(AWCユースリーダー原梓)
児童労働撤廃国際年
今年2021年は国連が定めた「児童労働撤廃国際年」です。AWCがこの課題に関して活動を開始した頃には児童労働に関わる子どもは世界中で約2億5000万人もいました。その後国連やNGOなどの撲滅運動が功を奏し、1億5200万人まで減少させることができました。しかし、昨年6月、ILOやユニセフが新型コロナウイルスによるパンデミックの結果、何百万人もの子どもが働かなければならなくなり、この20年間で初めて児童労働が増加するおそれがあると発表しました。家族の病気や世帯収入の減少に加え、学校が休校になり働かざるを得ない状況に陥ったためです。休校で給食が食べられないための栄養状況の悪化も懸念されています。
6月12日は児童労働世界反対デーです。子どもが子どもらしい時代を過ごす必要性は子どもの権利条約にも明記されおり、SDGsの目標8でも最悪の形態の児童労働を撲滅させることを掲げています。子どもたちが置かれている現状をしっかりと見極め、責任あるおとなとして、子どもたちを守る事業に力を入れていきたいと思います。
山の子どもたちの就学環境改善
3月上旬、チェンライ県ムアン郡フェイチョンプー地区にあるノンフォーマルエデュケーションの学校で校舎の塗装を行いました。この地域はムアン郡の中でも最も山深いところです。町から離れているため、学校に通うことができない子どもや、子ども時代に教育を受けられなかった村人にとって、ノンフォーマルエデュケーションの存在は大きな希望です。ここではおとなになってからも勉強を始めることができ、小学校や中学校の卒業資格を得ることができます。そのスクーリングの拠点でもあるこの学校も、長年の使用で校舎のあちこちが傷んでしまいました。今回は卒業前にみんなでペンキ塗りをして、新学期を迎える準備をしました。校舎がとてもきれいで明るくなりました。
卒業を祝って
タイでは、2月下旬から3月上旬が卒業の季節です。
チェンライ県ムアン郡フエパカン地区の子どものための寮では、今年中学校を卒業する5人と、小学校を卒業する2人をお祝いしてパーティが開かれました。現代社会では、教育を受けていなければ安定した職業に就くことも難しいのですが、このあたりの山の中では学校が自宅の近くにないため、小さなころから親元
を離れなければ勉強をすることができません。 ごちそうが並んだお祝い会
そのような子どもたちにとって、民間が運営する子ども寮はありがたい存在です。日頃は自分たちで作る慎ましい食事の日々ですが、この日は大皿にたっぷりの料理が提供され、子どもたちも大いに楽しみました。現在も、タイの山岳地帯では小学校や中学校を途中でやめてしまう子どもがいます。経済的な問題や家庭環境、立地等が主な原因です。一人でも多くの子どもたちが学校に通える環境を作り出すために、私たちも協力事業を続けていきたいと思います。
法改正の要望書提出
「児童買春・児童ポルノ禁止法」は1999年5月に成立し、11月から施行されました。今年でこの法律ができて22年が経ちます。これまでに、二度の法改正が行われてきましたが、被害の悪化はいまだに止めることができません。女子高校生を売り物にしたJKビジネスは、中学生や小学生にまで低年齢化している状況も見られています。 このような子どもの性の商品化を放置せず、性搾取、性虐待などの子どもの被害をなくしていくために 4月7日、ECPAT/ストップ子ども買春の会を中心とした11団体が合同で「児童買春・児童ポルノ禁止法の抜本的改正を求める要望書を、内閣総理大臣、法務大臣、厚生労働大臣、文部科学大臣、国家公安委員長あてに提出しました。私たちも賛同団体として名を連ねました。子どもをめぐる状況が少しでも良くなっていくように心から願って、この活動を続けていきたいと思います。
マスクチャームのご協力御礼
AWC事務局便り1月号でご紹介した「マスクチャーム」はおかげさまで多くの方々からのご協力をいただくことが出来ました。
ご協力に心から御礼申し上げます。
現在、支援金の活用に関してはタイと打ち合わせ中です。まだ若干チャームの在庫がございます。ご希望の方は事務局までご連絡ください。チャームは3個1セットで送料込み1,000円です。子どもたちへの支援のご報告も次号以降でお伝えしていきたいと思います。
東日本大震災から10年が経ちました。
犠牲になられた方々、そのご家族の皆様に改めて追悼の思いをお伝えいたします。
あっという間の10年でした。あの日のことを私たちは忘れることができません。
一瞬にしてご家族や家、仕事、まちを全て流されてしまった方々の理不尽さの中、「私より大変な人がいるから」と周りの人たちのことを気遣いながら前を向き続けていた方々がいらっしゃいました。本当に頭が下がります。 パッカモンさんと
そしてこの日を思う時、同時に思い出すのはタイから届いた1通の手紙です。私たちの支援先のタイの山の中にまで大震災のニュースが伝わり、日本中が津波に襲われたと海外の方々は思っており、私たちを心配したお見舞いの手紙です。
中学1年生の時のパッカモンさん(まん中)手紙を受け取り、読みながら事務局スタッフとともに、涙が止まりませんでした。手紙が届いた10年前にも皆様にご報告しましたが、改めてここにこの手紙を掲載いたします。遠い国の山の中で私たちを思って下さった方々のことを思う時、これまで以上に私たちの協力事業に力を注いでいきたいと思います。
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- 2021年3月11日
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アジアの女性と子どもネットワーク
代表 マリ クリスティーヌ
国際女性デーに寄せて
3月8日は国連が定める「国際女性デー」です。1904年3月8日に、ニューヨークで女性たちが婦人参政権を要求してデモを実施した日を記念したもので、1975年(国際婦人年)に、国連がこの日を広く女性の社会参加を呼び掛けるための記念日として「国際女性デー」と定めました。 ロシアではこの日は祝日になっており、イタリアでは女性に感謝する日として男性が女性にミモザの花を送るなど、世界各地で様々なイベントを行っています。
アジアの女性と子どもネットワークも、毎年UNウィメンが実施する国際女性デーのイベントに参加して参りましたが、コロナウィルスの関係で昨年からこのイベントも開催できない状況です。
2015年に国連が「だれひとり取り残さない」と誓って採択したSDGsの達成のためには、人口の半分を占める女性の参加が不可欠です。この目標の5番目は「ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う」ということが掲げられています。
目標が設定されて5年が経ちますが、ジェンダー平等の実現には程遠い実情であると私は感じます。メディアでは連日のように女性への暴力などのニュースが報道されており、家事、育児、介護などに関わる女性の負担はなかなか減ってきていないのが現状です。アジアの女性と子どもネットワークが根絶をめざしている女児への性暴力の課題も、コロナ禍で増加の傾向が見られます。
本日は「国際女性デー」であるという事を今一度思い返し、ジェンダー平等の実現のために自分ができることを一つでも実行していくということは大変重要であると考えます。
アジアの女性と子どもネットワーク
代表 マリ クリスティーヌ
循環型の暮らし
ガス栓を開けると火が付き調理できます。チェンライ県ムアン郡メーゴン地区のパーングラン村は、人口250名で約40世帯が暮らす村です。カトリック信者が多く村人の結束がとても強い村です。山地民の村は最近、プラスチックごみ放置の課題が多いのですが、この村はとても清潔に整えられており、道路にもごみ一つ落ちていません。
タイの山地民は、もともと農業を主体として自給自足の循環型の暮らしをしていますが、この村が取り組んでいるトイレで発生するメタンガスの再利用は画期的です。トイレの汚水槽に管を刺し、その管を通してメタンガスを台所の煮炊きに使用しているのです。写真では見えにくいのですが、床のところのコックをひねればガスが出るようになっています。
世界では現在約27億人の人たちが薪などを燃やして調理をしており、一回の調理でおよそたばこ2本分の煙が出ると言われています。この煙は目や肺の病気に繋がり、薪で調理する母親に背負われた5歳以下の子どもが肺がんにかかる割合は、そうではない国の6倍と言われています。できるだけ薪などで調理をしないことが望まれている中で、自宅に発生するメタンガスでご飯を作るのは素晴らしいことだと思います。自然と共に暮らしながらも工夫を凝らした循環型の生活は、SDGsの目標に大きく貢献していると思います。
学校の補修作業
2月11日、おたがいさまプロジェクトのリーダーのギー先生が教え子たち8名を連れてパーングラン村のノンフォーマルエデュケーションスクールの校舎の補修作業を行いました。パーグラン村までは、町からは車で約一時間。途中から舗装されていないガタガタ道を行きます。この学校では、町から来ている先生が一人で子どもたちを教えています。先生は火曜日から土曜日までは学校に泊まり込み、日曜と月曜日だけ町にある自宅に帰ります。村の人たちからの信頼が厚い先生です。大変残念なことに、タイ人の中には教師であっても山地民を差別する人がいますが、この先生は山地民の子どもたちが少しでも良い暮らしができるように力を尽くしています。
若者たちは、楽しみながらも一生懸命に学校の補修作業を行いました。彼らは、スラムや薬物が蔓延しているところで育っているため、熱心な子ども思いの先生との触れあいや、パーングラン村での清潔な循環型の生活を見学することが、彼らの今後の生活に良い影響を受けるのではないかと、ギー先生も期待しているそうです。様々な角度から多くの事を学び、未来に活かしてもらいたいと私たちも心から願っています。
高校生が作ったSDGs図鑑
2月5日、「SDGs図鑑」を作成している横浜女学院高校3年の土井彩優奈さんからインタビューを受けました。日頃私たちの活動にご協力いただいている同校の中越先生からのご紹介です。 この企画は、「ワンチャレ」という全国の高校生がミッションに取り組む大会の中で行われており、AWCは目標4「質の高い教育をみんなに」に取り組んでいる団体としての取材でした。オンラインでの取材でしたが、熱のこもった質問がたくさんあり、予定時間をオーバーしながらも日頃の活動に関して色々なお話をさせていただきました。
2月中旬に、土井さんたちのグループが作成した「SDGs図鑑」がクリエイトミッションの部門にて アワード(優勝)を受けたと連絡をいただきました。素晴らしいことで私たちも嬉しくなりました。
「SDGs図鑑」は以下のURLでご覧いただけます。
https://drive.google.com/file/d/1oPfr68ITexTE2QcThIP9UKuQ06nGpTbe/view?usp=sharing
若者たちが一生懸命に学ぶ姿に大きなエネルギーをいただくことができました。
持続可能な開発目標(SDGs)
持続可能な開発目標とは、2001年に策定された「ミレニアム開発目標」の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組む普遍的なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。今年も、秋の国際協力イベントはこの「持続可能な目標」について、様々な団体が、世界の現状や私たちが考えるべき大切なことを紹介します。
若者たちの環境美化活動
清掃作業をする若者たち昨年末からタイでもコロナの問題が再び深刻化しています。国籍もない子どももおり、安い賃金で働く彼らの生活は非常に不安定です。
そんな中、お互いさまプロジェクトで支援を続けている若者たちが、チェンライ県フエイチョンプー郡のノンフォーマルエデュケーション校舎周辺の環境美化活動をと行いました。校舎の周りをきれいにするという目的に加え、同じ境遇の仲間たちと体を動かし、日頃彼らが抱えている不安や鬱々とした気持ちを発散するという効果も期待しての活動です。
加えて、郡内の小さなパーラン小学校(全校生徒28名、ミエン族)で毛布の配布も行いました。この地方は標高が高く冬の夜間は気温が2度位まで気温が下がります。先週末に寒波が到来したので、凍死の危険も心配しています。 満開のヒマラヤ桜電気やガスなど何も来ていない村では、家族全員が囲炉裏のまわりに集まって寝ているそうです。昨年9月の鉄砲水の時に届けた寝具や、今回の毛布は、今年の異常な冷え込み中で村の人々に大変喜ばれています。
作業をしたフエイチョンプーの山間部ではヒマラヤ桜が満開だったようです。送られてきた写真に心がなごみました。