私たちはアジアの女性と子どもの権利を守るため
   主に教育支援を中心に活動しているグループです。


ミャンマーへの緊急支援事業

ミャンマーでは2021年2月1日にクーデターが起き、その抗議活動に対する弾圧が今も続いています。多数の犠牲者が出ており、相当数の人が拘束されています。タイとの国境地帯のことが心配でタイに連絡しました。
タイ北西のミャンマー国境のミャンマー側では、カレン族の集落に対する空爆で村が焼かれ、数千人の人々が森に逃げ込んでいますが、タイ政府はタイ側への避難を認めず人道的救出として負傷者のみタイ側の病院で治療が受けられるように対応しているようです。タイ北部のメーサイとの国境の町タチレクでもデモが起こっており、激しい銃撃戦にはなっていませんが、銃を構えた軍人が見張っているため日中でも危険で外出が難しく、仕事にも行かれない日々が続いている上に、日用品の価格が高騰しているため普段から蓄えのない貧困層が日々の暮らしにも事欠く状態となっているとの報告を受けました。
AWCでは4月末に、タイの国境地帯やミャンマーのタチレクでの支援事業を実施しているバーンクルーナム財団からの依頼で支援品を届ける事業への協力を決定しました。ピックアップトラックに米、乾物、調味料を中心とした食料品と家庭医薬品などの支援品を載せ、正規ルートではないルートで国境を越えてミャンマー側のアカ族の村や、元バーンクルーナム財団にいた子どもたちやボランティアを中心に配布を行う活動です。ミャンマー側の協力者と連絡を取り合って、軍に見つからないように迅速に届けるという緊急支援になりました。
支援品を届けたのはタチレクのアカ族の6村    タイで支援物資をトラックに積み込む、ガマガオ村、ガベガヤ村、ヤボヤヤ村、アクアカ村、ジャオトン村、アピヤアカ村です。野菜などは村の中に小さな畑を作って自給自足で育てることができるようです。タチレクには、非公式ですが物資を運搬する業者があり、メーサイの川をボートで渡っており、タイ側の国境警備隊はミャンマーの情勢に同情的で物資運搬は見て見ぬふりをしているようで、そのルートに乗せ、ミャンマー政府が配布している困窮家庭配布用袋に似ている袋に移し替え村まで運搬するという形で150家族に支援品を届けることができました。
ニュースによると、国連などの介入はあるもののミャンマーの様子はなかなか解決しそうにありません。新型コロナウィルスのインド型の変異種のタイへの流入を防ぐために、ミャンマー国境の警備をより一層強化するとタイ政府は発表しているようなので、彼らがタイに移動することも難しいと思われます。この状態が続くと子どもたちの状況がとても気にかかりますが、今できることを少しでも実施し、人々の命を守ることが何よりも先決と思っています。

児童労働撤廃国際年

今年2021年は国連が定めた「児童労働撤廃国際年」です。AWCがこの課題に関して活動を開始した頃には児童労働に関わる子どもは世界中で約2億5000万人もいました。その後国連やNGOなどの撲滅運動が功を奏し、1億5200万人まで減少させることができました。しかし、昨年6月、ILOやユニセフが新型コロナウイルスによるパンデミックの結果、何百万人もの子どもが働かなければならなくなり、この20年間で初めて児童労働が増加するおそれがあると発表しました。家族の病気や世帯収入の減少に加え、学校が休校になり働かざるを得ない状況に陥ったためです。休校で給食が食べられないための栄養状況の悪化も懸念されています。
6月12日は児童労働世界反対デーです。子どもが子どもらしい時代を過ごす必要性は子どもの権利条約にも明記されおり、SDGsの目標8でも最悪の形態の児童労働を撲滅させることを掲げています。子どもたちが置かれている現状をしっかりと見極め、責任あるおとなとして、子どもたちを守る事業に力を入れていきたいと思います。

山の子どもたちの就学環境改善


3月上旬、チェンライ県ムアン郡フェイチョンプー地区にあるノンフォーマルエデュケーションの学校で校舎の塗装を行いました。この地域はムアン郡の中でも最も山深いところです。町から離れているため、学校に通うことができない子どもや、子ども時代に教育を受けられなかった村人にとって、ノンフォーマルエデュケーションの存在は大きな希望です。ここではおとなになってからも勉強を始めることができ、小学校や中学校の卒業資格を得ることができます。そのスクーリングの拠点でもあるこの学校も、長年の使用で校舎のあちこちが傷んでしまいました。今回は卒業前にみんなでペンキ塗りをして、新学期を迎える準備をしました。校舎がとてもきれいで明るくなりました。

卒業を祝って


タイでは、2月下旬から3月上旬が卒業の季節です。
チェンライ県ムアン郡フエパカン地区の子どものための寮では、今年中学校を卒業する5人と、小学校を卒業する2人をお祝いしてパーティが開かれました。現代社会では、教育を受けていなければ安定した職業に就くことも難しいのですが、このあたりの山の中では学校が自宅の近くにないため、小さなころから親元
を離れなければ勉強をすることができません。 ごちそうが並んだお祝い会
そのような子どもたちにとって、民間が運営する子ども寮はありがたい存在です。日頃は自分たちで作る慎ましい食事の日々ですが、この日は大皿にたっぷりの料理が提供され、子どもたちも大いに楽しみました。現在も、タイの山岳地帯では小学校や中学校を途中でやめてしまう子どもがいます。経済的な問題や家庭環境、立地等が主な原因です。一人でも多くの子どもたちが学校に通える環境を作り出すために、私たちも協力事業を続けていきたいと思います。

法改正の要望書提出


「児童買春・児童ポルノ禁止法」は1999年5月に成立し、11月から施行されました。今年でこの法律ができて22年が経ちます。これまでに、二度の法改正が行われてきましたが、被害の悪化はいまだに止めることができません。女子高校生を売り物にしたJKビジネスは、中学生や小学生にまで低年齢化している状況も見られています。 このような子どもの性の商品化を放置せず、性搾取、性虐待などの子どもの被害をなくしていくために 4月7日、ECPAT/ストップ子ども買春の会を中心とした11団体が合同で「児童買春・児童ポルノ禁止法の抜本的改正を求める要望書を、内閣総理大臣、法務大臣、厚生労働大臣、文部科学大臣、国家公安委員長あてに提出しました。私たちも賛同団体として名を連ねました。子どもをめぐる状況が少しでも良くなっていくように心から願って、この活動を続けていきたいと思います。

マスクチャームのご協力御礼


AWC事務局便り1月号でご紹介した「マスクチャーム」はおかげさまで多くの方々からのご協力をいただくことが出来ました。
ご協力に心から御礼申し上げます。
現在、支援金の活用に関してはタイと打ち合わせ中です。まだ若干チャームの在庫がございます。ご希望の方は事務局までご連絡ください。チャームは3個1セットで送料込み1,000円です。子どもたちへの支援のご報告も次号以降でお伝えしていきたいと思います。

東日本大震災から10年が経ちました。 

犠牲になられた方々、そのご家族の皆様に改めて追悼の思いをお伝えいたします。
 
あっという間の10年でした。あの日のことを私たちは忘れることができません。
一瞬にしてご家族や家、仕事、まちを全て流されてしまった方々の理不尽さの中、「私より大変な人がいるから」と周りの人たちのことを気遣いながら前を向き続けていた方々がいらっしゃいました。本当に頭が下がります。
パッカモンさんとそしてこの日を思う時、同時に思い出すのはタイから届いた1通の手紙です。私たちの支援先のタイの山の中にまで大震災のニュースが伝わり、日本中が津波に襲われたと海外の方々は思っており、私たちを心配したお見舞いの手紙です。
中学1年生の時のパッカモンさん(まん中)手紙を受け取り、読みながら事務局スタッフとともに、涙が止まりませんでした。手紙が届いた10年前にも皆様にご報告しましたが、改めてここにこの手紙を掲載いたします。遠い国の山の中で私たちを思って下さった方々のことを思う時、これまで以上に私たちの協力事業に力を注いでいきたいと思います。

      • 2021年3月11日

アジアの女性と子どもネットワーク
代表 マリ クリスティーヌ

国際女性デーに寄せて  

3月8日は国連が定める「国際女性デー」です。1904年3月8日に、ニューヨークで女性たちが婦人参政権を要求してデモを実施した日を記念したもので、1975年(国際婦人年)に、国連がこの日を広く女性の社会参加を呼び掛けるための記念日として「国際女性デー」と定めました。 ロシアではこの日は祝日になっており、イタリアでは女性に感謝する日として男性が女性にミモザの花を送るなど、世界各地で様々なイベントを行っています。
 
アジアの女性と子どもネットワークも、毎年UNウィメンが実施する国際女性デーのイベントに参加して参りましたが、コロナウィルスの関係で昨年からこのイベントも開催できない状況です。
2015年に国連が「だれひとり取り残さない」と誓って採択したSDGsの達成のためには、人口の半分を占める女性の参加が不可欠です。この目標の5番目は「ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う」ということが掲げられています。
 
目標が設定されて5年が経ちますが、ジェンダー平等の実現には程遠い実情であると私は感じます。メディアでは連日のように女性への暴力などのニュースが報道されており、家事、育児、介護などに関わる女性の負担はなかなか減ってきていないのが現状です。アジアの女性と子どもネットワークが根絶をめざしている女児への性暴力の課題も、コロナ禍で増加の傾向が見られます。
 
本日は「国際女性デー」であるという事を今一度思い返し、ジェンダー平等の実現のために自分ができることを一つでも実行していくということは大変重要であると考えます。

アジアの女性と子どもネットワーク
代表 マリ クリスティーヌ

循環型の暮らし

ガス栓を開けると火が付き調理できます。チェンライ県ムアン郡メーゴン地区のパーングラン村は、人口250名で約40世帯が暮らす村です。カトリック信者が多く村人の結束がとても強い村です。山地民の村は最近、プラスチックごみ放置の課題が多いのですが、この村はとても清潔に整えられており、道路にもごみ一つ落ちていません。
タイの山地民は、もともと農業を主体として自給自足の循環型の暮らしをしていますが、この村が取り組んでいるトイレで発生するメタンガスの再利用は画期的です。トイレの汚水槽に管を刺し、その管を通してメタンガスを台所の煮炊きに使用しているのです。写真では見えにくいのですが、床のところのコックをひねればガスが出るようになっています。
世界では現在約27億人の人たちが薪などを燃やして調理をしており、一回の調理でおよそたばこ2本分の煙が出ると言われています。この煙は目や肺の病気に繋がり、薪で調理する母親に背負われた5歳以下の子どもが肺がんにかかる割合は、そうではない国の6倍と言われています。できるだけ薪などで調理をしないことが望まれている中で、自宅に発生するメタンガスでご飯を作るのは素晴らしいことだと思います。自然と共に暮らしながらも工夫を凝らした循環型の生活は、SDGsの目標に大きく貢献していると思います。

学校の補修作業

2月11日、おたがいさまプロジェクトのリーダーのギー先生が教え子たち8名を連れてパーングラン村のノンフォーマルエデュケーションスクールの校舎の補修作業を行いました。パーグラン村までは、町からは車で約一時間。途中から舗装されていないガタガタ道を行きます。この学校では、町から来ている先生が一人で子どもたちを教えています。先生は火曜日から土曜日までは学校に泊まり込み、日曜と月曜日だけ町にある自宅に帰ります。村の人たちからの信頼が厚い先生です。大変残念なことに、タイ人の中には教師であっても山地民を差別する人がいますが、この先生は山地民の子どもたちが少しでも良い暮らしができるように力を尽くしています。
若者たちは、楽しみながらも一生懸命に学校の補修作業を行いました。彼らは、スラムや薬物が蔓延しているところで育っているため、熱心な子ども思いの先生との触れあいや、パーングラン村での清潔な循環型の生活を見学することが、彼らの今後の生活に良い影響を受けるのではないかと、ギー先生も期待しているそうです。様々な角度から多くの事を学び、未来に活かしてもらいたいと私たちも心から願っています。

高校生が作ったSDGs図鑑

2月5日、「SDGs図鑑」を作成している横浜女学院高校3年の土井彩優奈さんからインタビューを受けました。日頃私たちの活動にご協力いただいている同校の中越先生からのご紹介です。 この企画は、「ワンチャレ」という全国の高校生がミッションに取り組む大会の中で行われており、AWCは目標4「質の高い教育をみんなに」に取り組んでいる団体としての取材でした。オンラインでの取材でしたが、熱のこもった質問がたくさんあり、予定時間をオーバーしながらも日頃の活動に関して色々なお話をさせていただきました。

2月中旬に、土井さんたちのグループが作成した「SDGs図鑑」がクリエイトミッションの部門にて アワード(優勝)を受けたと連絡をいただきました。素晴らしいことで私たちも嬉しくなりました。
「SDGs図鑑」は以下のURLでご覧いただけます。
https://drive.google.com/file/d/1oPfr68ITexTE2QcThIP9UKuQ06nGpTbe/view?usp=sharing
若者たちが一生懸命に学ぶ姿に大きなエネルギーをいただくことができました。

持続可能な開発目標(SDGs)


持続可能な開発目標とは、2001年に策定された「ミレニアム開発目標」の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組む普遍的なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。今年も、秋の国際協力イベントはこの「持続可能な目標」について、様々な団体が、世界の現状や私たちが考えるべき大切なことを紹介します。

若者たちの環境美化活動

清掃作業をする若者たち昨年末からタイでもコロナの問題が再び深刻化しています。国籍もない子どももおり、安い賃金で働く彼らの生活は非常に不安定です。
そんな中、お互いさまプロジェクトで支援を続けている若者たちが、チェンライ県フエイチョンプー郡のノンフォーマルエデュケーション校舎周辺の環境美化活動をと行いました。校舎の周りをきれいにするという目的に加え、同じ境遇の仲間たちと体を動かし、日頃彼らが抱えている不安や鬱々とした気持ちを発散するという効果も期待しての活動です。
加えて、郡内の小さなパーラン小学校(全校生徒28名、ミエン族)で毛布の配布も行いました。この地方は標高が高く冬の夜間は気温が2度位まで気温が下がります。先週末に寒波が到来したので、凍死の危険も心配しています。  満開のヒマラヤ桜電気やガスなど何も来ていない村では、家族全員が囲炉裏のまわりに集まって寝ているそうです。昨年9月の鉄砲水の時に届けた寝具や、今回の毛布は、今年の異常な冷え込み中で村の人々に大変喜ばれています。
作業をしたフエイチョンプーの山間部ではヒマラヤ桜が満開だったようです。送られてきた写真に心がなごみました。

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