持続可能な発展目標
昨年一年、様々なところで「SDGsを推進しよう」という言葉を聞きました。ピコ太郎さんが「17 Goals to Save the Glove」とPPAPの替え歌でPRをされ話題になり、10月には経団連も「SDGsを達成することを主眼に企業行動憲章を改定する」と発表しました。
SDGs とは2015年9月、国連本部の「国連持続可能な開発サミット」で採択された「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」のことです。人類、地球の繁栄のための行動計画で、17の目標と169のターゲットが定められています。
AWCはこの17の目標のうち「1:貧困をなくそう、4:質の高い教育をみんなに、5:ジェンダーの不平等をなくそう、17:パートナーシップで目標を達成しよう」の4つの目標を推進するために活動を続けていますが、全ての目標が連動しておりますので4つを重要課題としながら残りの13の目標も推進していこうと思います。
SDGsは「Sustainable Development Goals」の頭文字で「持続可能な開発目標」と訳されていますが、私はあえて「持続可能な発展目標」と訳したいと思います。Developmentは辞書で引くと「発達・発育・進展・発展したもののこと」と出てきます。開発という意味もあるのですが、この目標を「開発目標」と訳すと、開発途上国の支援の目標というイメージがとても強くなるように思います。この目標は決して途上国支援の目標ということではありません。私たちの住む地球をこれからも長い間確実に発展させるために、私たちが大切にして守らなくてはならない目標です。
12番目に「つかう責任、つくる責任(持続可能な生産と消費)」という目標があります。これを聞くたびに、タイで数年前から提唱されている「足るを知る」という言葉を思い出します。大量生産・大量消費をしてきた私たちの暮らしを戒める目標だと思います。
タイの山岳地帯に赴く度に、自然と共存しながら生活している人々に学ぶことが多いことに気付かされます。私たちの日常を見つめ直さなければならないことを痛感することが度々あります。彼らの暮らしを守る支援を行うということは、必ずしも新しいものを作ったり届けたりということではなく、これまで使っていたものを再発見して大切にしていくことの重要性を伝えることも大きな発展につながるのではないかと思います。
これからも本当の意味での発展を支援し続ける団体でありたいと考えています。
世界AIDSデー In Yokohama
日時:2017年11月18日(土)11:00~16:30
会場:横浜そごう前新都市プラザ 終了いたしました。
たくさんのご参加ありがとうございました。
11月18日(土)、横浜そごう前の新都市プラザで「世界AIDSデー in Yokohama」が開催されました。親子連れを含むたくさんの方々が楽しみながらプラバンを作られました。世界AIDSデーの意味や、日本やタイの現状についてお話しすると、驚かれる方もいらっしゃり啓発活動が重要だということを感じました。
2016年末現在、世界では3,670万人のHIV感染者およびAIDS患者がこの病気と闘っています。
日本で2016年に報告された新規感染者は1,011件、新規AIDS患者は437件、計1,448件でした。
AIDSを発症してから感染に気付く“いきなりAIDS”が、新規AIDS患者の約3割を占める状態が続いています。
正しい知識を持ち予防をすればHIV感染を防ぐことができ、早期発見、早期治療でAIDSは「死ぬ病気」ではなくなっています。しかし、HIV感染者の高齢化が進む中で介護、福祉現場などにおける知識、情報、理解が不足している等、社会の中ではまだHIV /AIDSに対する理解が進んでいないのが現状です。世界や日本のHIV/AIDSに関する現状を広報するとともに、正しい知識、情報を伝え、多くの人々に関心を持っていただこうと「世界AIDSデー in Yokohama」が以下の日程で開催されます。AIDSに関する現状を知り、私たちにできることを考えていこうという催しです。
AWCでは参加された方々と共に、プラバンでレッドリボンを作るコーナーを担当しました。
秋の国際協力イベント
秋の国際協力月間を迎え、AWCでは、9月24日(日)に横浜の開港記念会館で開催された「中区多文化フェスタ」を皮切りに毎週末国際協力イベントに参加して、活動の広報を進めると共にフェアトレード品などの販売を行っています。ボランティアの皆さまのおかげで今年も多くの方々にタイの山岳民族の現状と国際協力の重要性をお伝えすることができ、フェアトレード品の販売も順調です。 皆さまのご協力に心から感謝申し上げます。
持続可能な開発目標(SDGs)
持続可能な開発目標とは、2001年に策定された「ミレニアム開発目標」の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組む普遍的なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。今年も、秋の国際協力イベントはこの「持続可能な目標」について、様々な団体が、世界の現状や私たちが考えるべき大切なことを紹介します。
バンメーランカムスクールの図書館
日本は暑い毎日ですが、タイは4月~5月が一番暑く、6月くらいから雨季に入ります。雨季といっても一日中雨が降るのではなく、スコールの後は気温も和らぎ気持ちの良い時間となります。一番暑い時期は夏休みで、5月末からは新学期。少し涼しくなる7月、8月は勉強にも適した季節です。
バンメーランカムスクールでは、新しい図書館が子どもたちに大人気です。雨が降りこむ心配はなく、風の通る気持ちの良い場所に建っているため、授業中のみならず休み時間や放課後もここで過ごす子どもたちが大勢います。寮の部屋に比べて蛍光灯の数も多く、天井には扇風機もついているので、夜間は寮生が集まって、ここで宿題をしているそうです。
タイから写真が届きました。右側で子どもを抱いているのは、ここで子どもたちの世話をしながら日本語も教えているパッカモン先生。月曜日から金曜日までは寮で二人の子どもを育てながら生徒たちの世話をしています。
バンメーランカムスクール図書館の
落成式が執り行われました。
2017年3月1日、バンメーランカムスクールの図書館の落成式が執り行われました。
建設資金をご寄付くださった竹田様ご夫妻を始め、代表のマリと山本が参加しました。
この図書館は「YOU YOU LIBRARY」と名付けられました。英語ではもちろん「あなた方の図書館」という意味ですが日本語の悠々、友遊、優々等子どもたちが楽しく豊かな時間を過ごせるようにとの願いが込められています。
落成式は村の伝統に則って、精霊への感謝から始まり、校長先生のお礼の言葉、竹田様からの子どもたちへの励ましの言葉が続き、テープカットが行われました。新しい図書館は明るく、涼しい風が吹き抜けるとても気持ちの良い建物です。この地域の建物としては贅沢なガラス入りの窓などもあり、雨の日も安心して本を読み勉強をすることができます。
図書館の新築を祝い、神奈川県鎌倉市、葉山町の2つの女性団体と、数人の方々からたくさんの本のご寄付をいただきました。中には日本語が勉強できる本や、「星の王子様」のタイ語版などもありました。子どもたちは興味津々で、早速楽しそうに本を読んでいます。新しい図書館が子どもたちの学力向上と共に、多くの本に触れることで視野を広げていくことができる場となることを心から願っています。
トイライブラリープロジェクト
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キルトを届けました
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トイライブラリープロジェクト
日本おもちゃ図書館財団のご協力により、チェンマイの「子どもの家」「希望の家」「愛の家」「バンメーランカムスクール」にブロック、けん玉、大縄跳び、竹馬などのおもちゃを届けます。子どもはおもちゃを使って遊ぶことで想像力や運動能力、知力、自己表現力を伸ばしていくことが出来ます。
事務局では子どもたちの喜ぶ顔を想像しながら準備を整えています。5月にはバンメーランカムスクールでおもちゃの贈呈式も行われました。
プロジェクト報告
図書館建設プロジェクト
2017年3月1日、バンメーランカムスクールの図書館の落成式が執り行われました。
建設資金をご寄付くださった竹田様ご夫妻を始め、代表のマリと山本が参加しました。 この図書館は2016年10月に着工し、完成したのは2017年1月末です。工事にはできる限り村の人を雇用して建設されました。外部の人に依頼せず村の人を雇用するのは村人の収入に貢献できるためです。
トイライブラリープロジェクト
日本おもちゃ図書館財団の協力を得て、チェンマイ県の「バン・メーランカムスクール」、アーサーパッタナーデック財団の「子どもの家」、「ドロップインセンター」とラオスの小学校1校に試験的におもちゃを贈りました。
2015年7月
日本おもちゃ図書館財団のご協力により、チェンマイの「子どもの家」「希望の家」「愛の家」「バンメーランカムスクール」にブロック、けん玉、大縄跳び、竹馬などのおもちゃを届けます。子どもはおもちゃを使って遊ぶことで想像力や運動能力、知力、自己表現力を伸ばしていくことが出来ます。
2014年6月
トイ ライブラリー プロジェクト視察報告書
ガールズサンタ報告書2016
タイ国チェンライ県のコックノーイスクールは学校周辺の村から通う子どもの他に、ミャンマー出身のアカ族の子どもも受け入れています。寮に入る子どもの多くはミャンマーのアカ族の子どもたちです。アカ族の中でも貧困家庭の子どもが多いため、文房具やタオル、歯ブラシ、石鹸など身の回りのものをそろえることもままならない状況です。 12月10日、近くの村の若者たちが、この学校を訪問し、ワークショップを開催、プレゼントを贈り楽しいクリスマスの時間を過ごすことになりました。 このクリスマスプロジェクトは「ガールズサンタ」として、横浜女学院の有志の方々が学校祭で山岳民族の手工芸品の販売をした売り上げで実施されます。 横浜からタイに温かな気持ちがいいっぱいのプレゼントが届きます。楽しいクリスマス会になることを心から願っています。