私たちはアジアの女性と子どもの権利を守るため
   主に教育支援を中心に活動しているグループです。




ミャンマーからの子ども達への給食支援  マリ・クリスティーヌ

2022年は2月24日にロシアによるウクライナヘの軍事侵攻が始まって以来、戦争のニュースが連日のように流されています。電気や水道を絶たれ、極寒の中で不安な日々を送っている方閃や国外避難を余儀なくされている人々のことを思うと胸が痛みます。一刻も早く戦争が終わることを心から願っております。日本ではあまり報道されませんが、ミャンマーではタイとの国境地帯の少数民族が住む地域への、国軍の空爆が日に日に激しくなっているようです。攻撃の理由としては、この地域にはひすいやルビーを始めとする宝石類や、天然ガスなどの豊富な地下資源が埋蔵しているというようなこともあるようです。爆撃のため、多くの人々は住む家を失い、森の中に逃げて、息をひそめるように暮らしていますが、食べるものにも事欠くような状況とのことです。
チェンマイ県ファーン郡には、隣接しているミャンマーのジャン州から、大勢のシャン族およびダラアン族の人々が、攻撃を逃れるために国境を越えて避難してきています。これらの人々は国籍がなく、当然の事ながら身分証明証もないために、生活のために労働条件の悪い、危険な農薬を扱うミカン農園での日雇い労働をしています。子どもを含む家族全員で移動してきていますが、ファーン郡の公立の保育園は身分証明証を持っていない子どもたちは受け入れてもらえないため、農園に子連れで仕事に出るという状況が起きています。ミャンマーから逃げてきた身分証明証を持っていない人の子どもたちを無料で預かり、安全な湯所で子どもらしい時間を過こすことができるようにと、タイのAPCYF(Association for Promotion of Children Youthand Family) というNPO団体が、この地域で保育園を運営しています。将来的にタイの学校に入学が可能となるようにゲームや歌などを通してタイ語を教え、給食を提供しているのです。 子どもたちが、成長に必要な栄養を摂り、心身共に健やかに成長できるようにとの思いから、私たちアジアの女性と子どもネットワークでは、今年の「おなかいっぱいプロジェクト」で
この子どもたちの給食支援を実施しました。現在、「バーン・ラーイ・ファーン数学準備プレスクール」を始めとした4か所の保育園の計170名の子とも達に給食を届けています。
現地からは、支援金が届いてから格段に給食の中身が良くなり、以前は野菜と少しの肉が入ったおかゆだけだったものが、量も多く、栄養たっぷりの給食いろどりも良く、栄養豊富な給食になり、子どもたちも喜んでいるとの報告を受けています。
私たちは今後も、子とも達のために、この事業を続けていきたいと思っています。皆様からこれまでにお送りいただいた、ー□500円の「まんぷく基金」寄付と、「書き損じはがき」の寄付はこの支援に活用しています。2枚のはがきをこ寄付いただくと、3人の子ども達に給食を届けることができます。引き続き皆様からのご協力をよろしくお願い申し上げます。

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保育園の給食設備を改善しました

チェンライ県で山の村の人々を支援する「暁の家」を運営しながら、
多くの村で保育園の支援もしていらっしゃる中野穂積さんから、ターコー地区にある、ラフの村のローチョー村保育園(園児約20名保育土2名)の食堂のテーブル、椅子が壊れているが、修理費用が足りなくて壊れたまま使われているために、子どもたちが給食を食べる時にとても不便な状況であるという話を聞き、昨年末にテーフルや椅子の修理のための協力金を送りました。
暁の家では、保育園の春休み明けに問に合うように、新しいテーブルと椅子のセットをつくり、高くて子どもには使いにくかった古い2台のテーブルと椅子のセットを使いやすい高さに調整して修理しました。青いビニールのテーフルクロスを貼り、コロナ禍でも安心して給食を食べることができるようにパーテーションも設置しました。きれいなテーブルと椅子は3月12日に保育園に搬入され、子どもたちが気持ちよく食事のできる状況になりました。

このテーブルや椅子の制作および修理は、材料のみを仕入れて、暁の家でスタッフが溶接や組み立て、塗装を行うという方法で、できるだけ費用がかからないように実施されたそうです。無駄が出ないように製作費を節約しながら作って下さったので、送金したお金の残金はほかの地区の保育園の子ども達のためにも活用できるようになりました。今後の報告も楽しみです。

児童買春・児童ポルノ禁止法の抜本的改正を求めて

子ども買春・子どもポルノ禁止法は1999年の成立から23年が経ちました。2004年には量刑が引き上げられ、子どもポルノの定義に「電磁的なもの」という文言を加え、2014年には子どもポルノの単純所持を禁止するなど、2回の法律改正が行われてきましたが、いまだに被害を受ける子ともが増え続けています。最近は低年齢の子どもも被害を受けています。
警察庁の発表によると2020年の子ども買春の検挙数は564件、被害を受けた子ともの人数は379人。子どもポルノの検挙数は2,757件で被害に遭った子どもの数は1,320人、そのうち小学生以下が15.9%です。中高校生のポルノ被害は「自画撮らせ」によるものが多く、騒されて被害者になっている現状が後を絶ちません。ママパパ議員連盟で法改正を訴えるマリ代表
女子高校生に様々なサービスをさせるJKビジネスも低年齢化しており、「握手会」「撮影会」「抱っこ会」という名目で小学生(JS)幼稚園児(JN)や乳児(JN)にもその被害は広がっています。
このような状況を改善していくために、私たちは2015年から衆参両院議長宛てに法改正の要望書を提出しており、2021年には多くの皆様からの署名もいただくことができました。今年はその皆様からの署名を活用して請願を行っています。2月14日に子とも政策担当の野田聖子議員を訪問、その後も100筆ず

メーランカムスクール便り

長い間協力活動を行っているタイ国チェンマイ県のメーランカムスクールから子どもたちの様子を伝える手紙が届きました。タイでは、ワクチンパスポートがなくても入国できるようになったので、海外からの観光客も増えており、チェンマイ市内は賑わいを取り戻しつつあるようです。しかし食糧やガソリンを始めとする諸物価の値上がりは、人々の暮らしに大きな影響を及ぼしているようです。

麻薬撲滅運動のポスターを持って村を行進昨年は、コロナの蔓延により、タイ国内のすべての学校が登校禁止となり、オンラインでの授業でしたが、今年はワクチン接種も進み、状況がだいぶ落ち着き、対面授業が再開されました。メーランカムスクールの子ども達は、現在も全員マスクをつけて授業を受け、手洗いとアルコール消毒を欠かさずに暮らしているようです。村の人々は、村にある小さな診療所や郡の病院でワクチンを接種して予防を心がけているため、コロナにかかった人はほとんどいないそうで、安心しました。
最近、タイ国内ではコロナで仕事を失った人々の間で麻薬吸引者が増え、この人達による犯罪が多発している状況のようです。幸いなことにメーランカム村ではそのような事件は起きていないとのことですが、子ども達はサモーン郡が行う麻薬根絶キャンペーンにも参加し、自分たちで描いたポスターを持って村の中を行進し、村の各所に貼る活動もしています。今年メーランカムスクールで学んでいる子どもたちは小学生、中学生合わせて154人です。私たちが校舎を建設してから24年が経ちました。当時は文字の読めない村人が多く、学校より畑仕事を優先させて、登校させないというようなことも珍しくありませんでした。しかし、現在は校舎建設事業を行った当時の卒業生が保護者となり、教育の重要性を認識しているため、PTAとして学校の活動にも積極的に参加するなど、子どもたちの教育環境は24年前からは格段に良くなっています。卒業生の中から村のリーダーも育ってきています。

奨学金支援 (AIDS孤児里親基金)

今年も皆様からお寄せいただいたAIDS孤児里親基金は、「希望の家」の子ども達の奨学金に活用させていただきました。希望の家では子ども達も成長し、社会に出て退所した子もいすが、高校や看護師の大学に通っている子どもたちもいます。子どもたちの将来のために、今後も可能な限り支援を続けていきたいと思います。「希望の家」はAIDSや麻薬などで親を失い、教育はおろか、山の村では生きるすべのない山岳民族の子どもの健全な成育発達を願って作られた養育の家です。現在ここで暮らしている子どもたちは幼稚園から高校生まで23名(女子11名、男子12名)と大学生1名です。国籍を取得できていない子どもがまだ3名おり、その子どもたちの将来のためには今後も支援が必要です。


SDGsみらい塾

9月4日、NPO法人鎌倉ユネスコ協会がオンラインで開催した「第4期SDGsみらい塾」で事務局長の山本博子が講師を務めました。このイベントは、SDGsへの理解を広めるために毎年開催しているもので、これまでも数回講師として参加させていただいています。今回は、「アジアの女性と教育」というテーマに沿って、タイの状況やAWCの活動など、SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」と目標5「ジェンダー平等を実現しよう」に関するお話をしまし。教育を受けることの大切さや、自分たちのジェンダーバイアスに気付き、それを認識した上で、ジェンダー平等な社会をつくることの重要性を伝えました。機会をいただきましたことに感謝申し上げます。

イベントへの参加

コロナウィルスの蔓延により、自粛されていたイベントが2022年の秋から徐々に開催されるよ
うになりました。10月29日には横浜市中区社会福祉協議会が主催する「ポレポレまつり」、12月10・17日にはたまプラーザの小箱ショップ、12月18日にシルク博物館のシルキークリスマスに参加しました。
久しぶりに対面で皆様に活動のお話をさせていただくことができました。
これからも積極的にこのような活動に参加していきたいと思っています。


  • 書き損じはがきで給食支援にご協力をお願いいたします。

  • マリ代表が5月7日にラジオ出演でもお話させていただきました「おなかいっぱいプロジェクト」では、ご寄付いただいた書き損じはがきでチェンマイのストリートチルドレン保護施設の子どもたちの給食食材費として支援を続けています。
  • 書き損じはがき2枚で、3食分の給食食材費になります。
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  • ぜひ、ご自宅で眠っている書き損じはがきや未使用の切手等がありましたら、AWC事務局までお送り下さい。 どうぞ、宜しくお願い申し上げます。
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      • アジアの女性と子どもネットワーク事務局
        〒231-0015横浜市中区尾上町3-39 尾上町ビル9F YAAIC内

・アジアの女性と子どもネットワークではボランティアさんを大募集中です。

  ボランティアさん募集中です。短時間でも構いませんので、是非事務局まで
  ご連絡下さい。

   AWCでは、毎月第3木曜日13:30~17:00にAWC事務局でボランティアデーを実施しています。
   現地の最新情報や活動の話をしながら作業をしています。皆さまの参加をお待ちしています。

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持続可能な開発目標(SDGs)


持続可能な開発目標とは、2001年に策定された「ミレニアム開発目標」の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組む普遍的なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。今年も、秋の国際協力イベントはこの「持続可能な目標」について、様々な団体が、世界の現状や私たちが考えるべき大切なことを紹介します。









豪雨災害緊急募金のお願い


20年のあゆみ

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