私たちはアジアの女性と子どもの権利を守るため
   主に教育支援を中心に活動しているグループです。

2016年活動報告

 ガールズサンタ

2016年12月17日

2016年12月17日土曜日、チェンライ県ムアン郡フエイチョンプー地区のコックノーイスクールにてクリスマス会が開かれました。
この学校は山間部にあり、周辺の道路状況も悪く、市街地に出るには不便な場所にあります。アカ族とラフ族が暮らす地域ですが、ミャンマー籍の子どもを積極的に受け入れています。大半はアカ族です。ミャンマーは最近目覚ましい発展を遂げていますが、未だに地方の少数民族に対する政策は十分ではありません。タイに出稼ぎに来る人も多く、街でゴミ拾いをしたり建設現場や農園などの日雇い労働でなんとか生計をたてています。
コックノーイスクールの寮では、子どもたちは親と離れて山奥で生活しています。この子どもたちを喜ばせよう!と、「デックランカオ」というチェンライ県メエヤオ地区に住む子どもたちがクリスマス会を開催しました。クリスマス会では、「デックランカオ」のメンバーがリーダーとなり、ゲームや歌で盛り上がり楽しいひと時を過ごしました。言葉の通じない場所で寂しかったり苦しかったりすることもある子どもたちも、この日は笑いの絶えない一日になったようです。 
プレゼントは、寮での生活に欠かせないバスタオルや歯ブラシ、石けんなどが50セットを贈りました。このクリスマス会は、横浜女学院の有志の方々の多大なご協力で実施されました。 

ボランティアありがとうございました

グローバルフェスタJapan2016(10月1日~2日)、
よこはま国際フェスタ2016(10月8日~10日)


 グローバルフェスタJapan2016(101日~2)、よこはま国際フェスタ2016(108日~10)が終了しました。どちらのイベントも今年はあいにくのお天気で、午前中は雨が降る中で催行されました。そんな中、ボランティアの皆さまは遠方から駆けつけて、AWCの活動に関しての広報と山岳民族の手工芸品の販売に力を尽くしてくださいました。心から御礼申し上げます。今後、10月末~12月中旬までまだまだイベントが続きます。ボランティアをお願いします。

横浜女学院でお話しました

104日(火)横浜女学院にて


 104日(火)山手にある横浜女学院高校で高校生60人にAWCの活動についてお話をさせていただきました。皆さま大変熱心に聞いてくださり、その週末のよこはま国際フェスタでは色とりどりの山岳民族の民族衣装を着てAWCの広報をして下さいました。


収穫した繭をもって

繭が出来ました

バンメーランカムスクールで8月31日から開始した、はじめての養蚕は見る間にかいこが大きくなりました。子どもたちは一生懸命に世話を続け、9月21日に約2kgの繭を収穫しました。
子どもたちも大いに自信が出来たようです。今回は出来るかどうかの試験的な試みでしたが、この経験を生かしてこれからもかいこ事業を展開していってほしいと期待しています。 

バンメーランカムスクール図書館建設 

老朽化により木造校舎の改修工事をしています。

図書館の建設予定地 この場所は現在子どもの 遊び場ですが、他の場所 に比べて湿気が少なく、 木陰があり涼しいので ここに図書館を建設し、 遊び場は別のところに 移動することとした。
 バンメーランカムスクールでは学校創立の時からの木造校舎が老朽化して使用不能となったため、校舎の改修工事をしています。
これに伴い、この木造校舎にあった図書館は移動せざるを得なくなりました。自宅に本を持っている子どもは少なく、寮生活の子どもたちはこれまでも図書館で本を読むことを楽しみにしていたので、何とか図書館を建てたいのだけれど、予算がないとの連絡が7月中旬にタイからありました。
建設費を募金で集めようと考えていたところに、8月に伊丹市在住の方からご寄付のお申し出を頂くことができました。
ご寄付を受け、9月26日に建設費を送金し、現地ではさっそく建設が始まりました。図書館の広さは90㎡。床はタイル仕上げで本棚と机、いすのほかに天井には扇風機も設置されます。
子どもたちが読書を楽しみ、大いに勉学に励むことが出来るようにと私たちも完成を楽しみにしています。


報告会「タイのストリートチルドレンの現状」
多くのご参加ありがとうございました。

報告会「タイのストリートチルドレンの現状」 

多くの方々が参加してくださいました。出羽 明子さん(右側)
 7月2日、猛暑の中、フォーラム南太田にてアーサーパッタナーデック財団で、長年ストリートチルドレンの子どもたちにアートセラピーなどの活動をされている出羽明子さんの話を聞きました。 
 AWCではこれまで何度か出羽さんのチェンマイでの活動について話を聞く機会を設けていますが、今回は特に多くの方がご参加され(わざわざ高校生が大阪から夜行バスで来て下さいました!)大変盛り上がりました。 
 お話の中で特に衝撃的で印象に残ったのは、HIVに関する子どもたちの状況です。最近ではよい薬があるので、感染しても正しく薬を飲んで規則正しい生活をしていれば、以前と違って死を意識することなく、感染者も本来の寿命を全うできるのが現状ですが、チェンマイのストリートに暮らす子どもたちは依然として感染すると死に繋がるケースが多いということです。移民で国籍を持たないために医療にアクセスすることが難しい、規則正しい生活ができない、自分を大切に思えず自暴自棄になっているケースなどが原因です。
 
家族とうまくいかない寂しさなどから、次々とパートナーを変えてセックスする子どもやド
ラッグ使用したり、セックス産業に身を置く子どももいるため、感染のリスクはとても高い環境です。アーサーパッタナーデック財団では、ピアエデュケーターを育成し、子どもたちのコミュニティや民族の言葉を使ってアクティビティを行ったり、アートを使った啓発教育を実施して、子どもたちが性産業に取り込まれないようにするとともに、被害を受けた子どもの保護とにも努めています。
 今年5月末には、チェンマイで日本人が子ども買春の容疑で現地警察に逮捕されるという事件がありました。タイは日本よりも子ども買春や人身売買に関する法律が整備されている印象ですが、実際にはまだまだ多くのペドファイル(小児性愛者)が買春目的でチェンマイを訪れることがあります。現地警察が賄賂を受け取るなど態勢にも問題があるようです。このようなニュースにふれる度に、子どもたちの安全を真剣に守っているアーサーパッタナーデック財団の活動の重要性を再認識します。来年も出羽さんのお話を聞く機会を持ちたいという意見を沢山いただきました。是非開催したいと思います。

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