今年も8月5日から12日までタイのバンコク、チェンマイを中心としたスタディツアーを実施しました。メンバーは大学生、社会人、主婦と様々な年代、職業で構成され、時には楽しく、時にはタイの社会問題について真剣に話し合うなど充実した日々を過ごしました。
   
           
 

初めてメンバーが顔を合わせ、自己紹介をしました。ツアー中どんな名前で呼ばれたいか話し合ったのですが、中にはジョーさん、ケビンとなぜか外国人っぽい名前が並んで、緊張も和らぎました。また、基礎知識として山岳民族について学ぶために講師の方に来て頂きました。この講義がスタディツアーで役に立つとてもよい機会となりました。特に山岳民族が国民証をもっていないという現状が、このスタディツアーで重要な問題であることがどの施設に行っても分かりました。

   

各施設別に梱包した荷物

   
                   

毎年AWCのツアーでは訪問先の施設、団体へのおみやげの荷物を梱包しています。今年は10個ほどの大きなダンボールに皆さんからご寄付頂いた筆記用具やキルト、サッカーボールなどを詰めました。各訪問先にいる子どもたちのことを考えて、必要なものを選んで梱包しました。

   
 
 
 

この日はタイ人の講師を迎えてタイ語の勉強をしました。あいさつからスタディツアーでお楽しみの山岳民族の村でのホームステイをする時に特に必要な「トイレはどこですか?」や、買い物で必要な「安くして下さい」などを教えてもらいました。発音が難しくメンバーも悪戦苦闘していましたが、タイに行ってから積極的に使っていました。習った言葉を活用しようと子どもたちに話したのですが、発音が下手なため、「なんて言ってるの?」という雰囲気となり、子どもたちを悩ませていました。

     

チェンマイ空港に到着。荷物の数確認!

     
   

成田第2空港に9時集合。北海道や新潟から来たメンバー、初めての海外旅行となるメンバー、少々遅刻してきたメンバーと緊張と期待でいっぱいでしたが、そんなことに浸っている暇もなく、荷物係りを中心に準備していたダンボール10個と各自の荷物を飛行機に積むために、他の人の荷物と区別がつくよう、リボンがけ、荷物の個数を確認しました。

 
       

『こんなことになるとは!』
今年の日本は猛暑でしたが、バンコクではやはり湿気が多いなと感じました。ここではチェンマイ行きの飛行機に乗り換えました。チェンマイ行きの飛行機ではまさかのエアポケットにはまり、機内では悲鳴が聞こえました。とお伝えしている私ともう一人のメンバーが一番怖がっていたのですが。思わず隣にいたメンバーにしがみついていました。今回のツアーの母。本当に頼りになる方です!そうして、無事にチェンマイに着くと、メンバー一人、コーディネーター二人の方と合流し、荷物の数を確認してホテルへ向かいました。

                         
     

熱心に話を聞くメンバー

             

山岳民族の人たちが自分たちの立場や状況を改善しようと活動している団体です。スタッフのアペさん(アカ族)、アンチャリーさん(タイ人)、ジョメさん(リス族)から山岳民族が今置かれている状況、活動内容についてお話していただきました。主な活動として、環境整備を行うために持続可能な農業を広めること、権利について人々に伝えること、教育支援を行うために村に入って啓蒙活動を行うなどしています。また、国内、国外の民族間のネットワークを広げるために会議なども開いているとのことでした。

     
             
             
『ほんの二週間前に』
ここでとても印象に残っていることは私たちがタイに行く約2週間前の7月23日に森林への不法侵入、森林資源の不法使用により男女合わせて48名が逮捕された事件です。この中には妊婦や障害者も含まれていて、村人たちの証言では逮捕することを知らされず、連れて行かれたそうです。そのため、インペクトのスタッフが弁護士と協力して釈放するよう交渉を行っているとのことでした。長い間森に住み、政府が行う森林プロジェクトに参加し、木を守りながら静かに暮らしている山岳民族が理由も告げられずに突然逮捕された話にメンバーも熱心に聞き入っていました。
             

ナンプラーやピーナッツなど
お好みでトッピングします

 

お昼はホテル近くのお店で麺を食べました。何でも、タイ王妃がいらっしゃるほどおいしいと評判の魚のすり身で有名なお店だということです。麺はタマゴ麺、お米の麺と選ぶことができて、さっぱり塩味にメンバーもおいしく食べていました。突然のスコールもちょうどいい具合にお店を出るときには和らいでいました。ここからはAWCから派遣され、メーランカムでタイ語と日本語を教えているボランティアの方メンバーも合流しました。前日まで、体調が悪く、入院していて、退院してすぐに参加してくれました。

 
                                       
                   

荷物は無事に手に渡りました

   
                                       
      AIDSや麻薬で親を失った山岳民族の子どもたちのために日本人の女性とタイ人の女性が協力して設立した養護の家です。現在では5歳〜18歳の子どもたちが家庭に近い環境で共同生活を送り、自立できるように支援しています。規則正しい生活を守り、決められたお手伝いも当番で行っています。          
                                       
     

みんな、だるまさんがころんだに夢中です

                           
              食事は自給自足できるようにお米や野菜、家畜を育てています。大きい子が小さな子の面倒を見るなどとても家庭的な印象を受けました。説明を受けた後メンバーは学校から帰ってきた子どもたちとバレーボールをしたり、「だるまさんがころんだ」をして楽しく過ごしました。また、この日の夕食、礼拝に参加させてもらい、子どもたちの普段の生活を垣間見ることができました。どの子どもたちも両親がいないことを感じさせないような素敵な笑顔で接してくれて、子どもたちからたくさんの元気をもらいました。      
                                 
                                     

子どもたちが採取し、調理してくれました

        『手作りの野菜』
子どもたちが自分でとってきた野菜等でもてなしてもらい、とてもうれしかったです。礼拝では小さい子どもも一途にお祈りをしていることに感動しました。
     
 
 

鮮やかな料理がテーブルに並ぶ

   
 
ホテル近くの小さなレストランでタイ料理を食べました。空心菜炒めがとてもおいしく、また、辛い料理ももち米でやわらげおいしく食べられました。夕食後はチェンマイで有名なナイトバザールへ行き、歩道に並ぶたくさんの屋台に目を奪われました。人混みがつらかったですが、タイの活気を感じることができました。
 
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